わかりやすい日本語を書くために
文章表現

書きはじめと書き終わり

私たちの周囲には、たくさんの文章がひしめいています。職業柄読まなければならない文章は別 として、それらの文章全てを読むことはできません。たいていは文章の書きはじめの何行かに目を通 して、面白そうだ、あるいは役に立ちそうだ、自分の利害に何か関係がありそうだとなったとき、全文を読むことになります。なるべく多くの人に読んでもらいたい文章では、書きはじめで読み手の読む意欲を高める内容や表現方法を工夫する必要があります。また、書き終わりの内容や表現技法も効果 的にし、読んでくれた人に読んでよかったという満足感をいっそう強めてもらう必要があります。このセクションでは、効果 的な文章の書きはじめ、書き終わりを紹介しましょう。

書き出し表現
読み手の注意を引きやすい書き出しの種類をまとめると、以下のようになります。

・珍しい事実
・面白い出来事
・はっと思わせる挿話
・感銘の深い逸話
・名言
・格言
・有名人の談話、意見
・しゃれた言葉
・変わった考え
・言葉の変わった解釈
・ユーモア
・ウィット
・数字
・興味深い実例
・よく知られている小説の引用
・よく知られている映画の引用
・内容に関係あるに日時や場所
・会話対の問答
・物語風の書き出し
・特異な体験
・呼びかけ
・比較
・詩、和歌などの引用
しかし、ビジネスで書く文章という条件を考えると、これらの書き出しの中で効果 的と思われるものは限られてきます。説明の文章や論説といった性格の文章では、述べようと思っていることがらについて端的にまとめ書きはじめるのがもっとも読み手の理解を助けます。

書き終わり表現
文章の締めくくりははっきり書いて今まで述べてきたことがらの結末が何であったのかを読み手にはっきり分からせなければなりません。書き終わりに使われる内容としては、

・訴え
・要望
・感謝
・疑問の提起
・主題
・書きはじめとのとの対応
・要約(まとめ)
・感想
・結論
などです。